NO.44 / 1999年1月
- チェルノブイリ原発事故の影響の大きかったチェチェルスクで、住民の
体内被曝が今もって減らないのは、森の恵みを食の糧とする伝統を捨てきれ
ないためだというが、経済悪化がそれに拍車をかけていることは想像にかた
くない。
一方、日本では年末に、宮城県女川原発近くのモニタリングステーションか
ら紛失した放射線源を中学生や教師が業者とともに探しているうちに被曝す
るという事件が起きた。放射線源を放置した業者のうかつさと、それを中学
生に探させ、素手でさわらせた学校側の何という許し難い無自覚!住民自身
が自分たちの問題として追求していくべき原子力防災が、いかに“なおざ
り”にされているかがわかる。
今年はこの問題からはがきニュースを始めます。どうぞよろしくおつき合い
下さい。
この女川町の中学生被曝事件については、NO.45でさらに詳しくお知らせしま
す。